刑事責任について

労働基準監督署の調査により、労災の発生に

 

 ●労働安全衛生法の違反

 

があれば使用者には刑事責任が追求されます。刑事責任では、労働安全衛生法違反のほかに、刑法211条:業務上過失致死傷罪に問われることもあります。

 

 ●労働基準法違反・処罰情報

 ●労働基準法違反・処罰情報 〔注目事例〕

 

 

刑法211条:業務上過失致死傷罪

業務上必要な注意を怠って人を傷つけ、または死亡させることをいいます。

労働安全衛生法の違反行為に伴って 死亡 または 傷害事故 が生じると、

大抵の場合は、業務上過失致死傷の罪も問われ、両方の処罰を受ける事になります。

 

法定刑→5年以下の懲役もしくは禁錮 または 100万円以下の罰金

 

対策

法令遵守

・労災発生時の報告手順をあらかじめ明確にしておく。

・使用者・管理者自身の法令学習、法令遵守。

 

 

報告書類と提出期限、労災隠しの罰則

休業日数 報告書類名 提出期限
罰則
4日以上 労働者死傷病報告書
(23号様式)
業務災害発生後すみやかに 提出を怠った場合及び
虚偽の報告をした場合は
50万円以下の罰金
4日未満 労働者死傷病報告書
(24号様式)
1月、4月、7月、10月の月末に、
前3か月分をまとめて提出

 

職員教育

全国の労働基準監督署で定期的に無料講習が開催されています。講習日程ほか、詳しくは地域の労働基準監督署にお尋ねください。

 

 ●全国労働基準監督署の所在案内